2018年4月5日木曜日

4_147 登別の地獄谷

 3月の終わりに、校務の合間をぬって、久しぶり夫婦ふたりで温泉にいきました。車ですぐにいける登別温泉でした。初日に地獄谷を見学にいきました。何度か来ているのですが、ついつい地質に目がいってしまいます。

 先日、登別に久しぶり家内と温泉に浸かりにいきました。今年の北海道は雪解けも早く、3月下旬なのに高速道路は完全乾いていたので、走りやすくなっていました。昼にでて、途中で昼食をとったのですが、チェックインの3時より早くついてしまいました。暖かい日だったので、ホテルに荷物を預けて、温泉周辺を散策することにしました。
 登別は、地獄谷から大湯沼、倶多楽湖など、観光名所はいろいろあります。倶多楽湖と大湯沼の道は、閉鎖されていたでいくことはできませんでした。地獄谷へは入ることができるので、見学にいくことにしました。地獄谷の遊歩道には全く雪はなく、ハイヒールで歩いている外国人の女がいました。日陰や風は冷たいのですが、日なたは暖かいポカポカ陽気でした。ハイヒールの女性は、なんと半袖でいたので、家内ともども驚きました。
 春の陽気の地獄谷は雪がない分、地層の色合いがよく見えました。地獄谷を取り囲む山は、岩肌がでているため、地層の色がよく見えます。上部には腐食土でしょうか濃い茶色で、そしてだんだん茶色が薄くなってくる火山灰、一部黒っぽい溶岩を挟んで、淡い茶色からそして灰色の濃淡の火山灰へと変化していきます。単調な色合いが、地獄を想像させたのが地獄谷の由来でしょうか。地質学者には、結構いろいろな色が見え、それぞれの色の違いがどんな石や火山灰なのかが気になるところです。
 地獄谷には、温泉の湧いているところ、噴気のあるところが、多数あります。温泉が川の流れをつくっています。灰色の沈殿物のある流れと、硫化物でしょうか黄色から淡い黄色へと変化する沈殿物の流れなどもあります。温泉水にも、いろいろな成分の違いあることがわかります。これも地獄を思い浮かべる景観なのでしょうか。地質学者としては、こんな狭い地域に、温泉水で溶融物の違いあるということは、地下でどんな経路を経てきたのかが気になりました。
 木道の遊歩道を歩いていくと、行き止まりに間欠泉がありました。直径1mほどの池ですが、周囲にはいろいろな沈殿物の結晶ができてました。色も白、暗灰色、茶色などかなりカラフルです。その沈殿物の結晶もさまざまあり、なかなか面白いものでした。同じ鉱物の結晶だろか、それとも何種類かの結晶が混在しているのだろうか、気になりました。
 しばらく間欠泉が噴き出すを待っていたのですが、なかなか吹き出しません。諦めて帰ることにしました。ホテルと地獄谷の間に、泉源公園があります。この公園には、道路に下に間欠泉があります。行く時に見学したのですが、3時間ごとに50分ほど、8mほどの噴出するとのことで待つのは顕ました。行くときは静かだったのですが、帰途に運良く間欠泉が噴出していました。噴出しているのは、一面に水蒸気が漂っていることと轟音でわかりました。近づいていくと、硫化物の匂いがしていました。激しい温泉の噴出が、温泉街の中に起こっていました。
 夫婦で登別の観光を楽しみました。その登別の観光資源は、すべて火山に由来しています。火山の活動で温泉の経路が変われば、湧出量や成分も変わることもあるでしょう。登別の観光資源を支えているのは、活火山であることを忘れてはいけません。そして噴火に対する心構えや備えは必要です。
 家内との観光旅行のつもりでしたが、私は、ついつい地質や活火山を見ていました。

・温泉へ・
長男がこの春に独り立ちをして家を出ました。
また、3月下旬に次男がクラブの合宿で
1週間ほど出かけていました。
おかげで久しぶりに自宅で夫婦ふたりになりました。
子供が成長するまで、なかなか二人で
出かけることができませんでした。
、久しぶりに時間できたので、
夫婦で温泉でもいこうかということになりました。
家内が登別なら行きたいということなので、いくことにしました。
私は、時代村がいいかと思ったのですが、
家内は水族館に行きたいというので、
一泊して翌日にのんびりと水族館を見学しました。

・新入生・
大学はいよいよ新学期が始まりました。
今年は1年生の担任をすることになり
ゼミを持つことになりました。
久しぶりなので、戸惑いとワクワク感があります。
新入生は、最初はどれもこれも
はじめてのことばかりになります。
期待の反面、緊張と戸惑い、不安もあるでしょう。
来週からは授業もはじまります。
いろいろな先生のいろいろな授業、
大学特有のやり方など、
まだまだ緊張感や戸惑いがつづくことでしょう。
でも、教員として、新入生の期待を裏切らないように
精一杯勤めるしかありませんね。