2017年9月21日木曜日

5_151 光子顕微鏡 4:今後の期待

 光子顕微鏡は、光子ひとつの有無を検出でき、なおかつ、その波長も測定ができます。今までにない新しい技術です。新しい技術が生まれると、今後の発展や展開に期待しています。

 今までにない新しい技術で成果を出す時、少人数で自力で開発をする時、一番乗りを目指しているので、当初は手作り感があるものになります。今回の装置の写真を見て、私には好感が持てました。研究者は、できるかどうか、どこまで分解能をあげられるかどうかなど、特別な目的だけを追求していくことになります。ですから、見かけなどは気にしていません。
 私も自力で分析手法を開発した時、独自にそのシステムを作り上げたことがありましたが、すべて手作りでした。そのシステムは、目的を達成することを最優先していました。継ぎ接ぎだらけの装置ですが、結果として、良いデータがでればいいのです。
 でも、技術には次のステップがあります。ある最新技術が、いろいろな研究や開発に利用できることがわかってくると、いくつもの研究施設で導入されるようになるようなるはずです。ときには、企業が製品化していくようになってくるはずです。そうなると、装置の性能はさらに上がり、使い勝手はソフトウエアのプロが手がけるので、格段によくなるはずです。もちろん商品ですから、装置の見かけもよくなります。多くで導入されくると、やがて安価にもなっていくでしょう。研究者発の技術開発、進歩とは、このような経過をたどるのでしょう。
 今回の装置は、超伝導現象を利用した超伝導光センサーというものを用いています。このセンサーは、世界でもっとも効率よく光子を検出する装置となっているそうです。今のところ、測定部分のサイズより、微弱な光を測定することに特化していますが、この装置の完成度が上がれば、小さいものに対しても、応用が進んでいくはずです。
 光の量子性光子の存在の有無だけでなく、その一つの光子で波長も測定するものです。微弱な光、光子たったひとつであっても検出でき、なおかつその波長が測定できるものです。一つの光子で、波長がわかれば、色として見ることができるのです。一個一個の光子に色がつくのです。
研究グループでは、今回の装置で、生体細胞の微弱な発光現象の観測や、微量成分の蛍光分析などが可能になるのではと考えています。このような技術は、今後の応用に期待できます。
 例えば、今思いつくだけでも、電子顕微鏡では測定しづらい水分を含んだ微小の物質の観察、遠くて暗い星の観測、深海の暗闇での生態観測など、いろいろな応用が考えられます。そのためには、いろいろ克服すべき困難な課題はあるでしょうが。今後の進展に期待したいものです。

・鉛の抽出・
私が開発していた分析システムは
微量の鉛の抽出でした。
扱う量が少ないので、
システム事態も小さく小さな実験台一つのでできました。
ただし、その実験台内を
いかにクリーンに保つかが問題でした。
ありとあらゆるものに
汚染がないかを気をつけていました。
おかげで、一級のクリーン度を示しました。
でも、実験台やその中の装置はみすぼらしいものでした。
見た目より、中身でした。

・ぎっくり腰・
ぎっくり腰になりました。
2年ぶりでしょうか。
定期的に起こしています。
今回は調査中ではなくて、
調査から帰って2日後でした。
疲れが溜まっているのでしょうか。
整形外科にいって鎮痛剤をもらったのですが、
どうもうまく効かないようです。
どうしたものでしょうか。