2016年3月24日木曜日

5_135 ケプラー衛星 1:地球型惑星

 太陽系外惑星を探査するケプラー衛星は、実は私たちの太陽系や地球のことをよりよく知るために、打ち上げられたものです。その成果によって、私たちの太陽系や地球の見方をどのように変えてきたのでしょうか。

 ケプラー(Kepler)と名付けられた探査機があります。2009年3月6日に打ち上げられた探査機で、地球を追いかけるような軌道で、太陽の周りを回っています。ケプラー衛星は、実は今回がはじめてではなく、3年前(2013.05.16)の「5_109 地球型惑星 2:ケプラー」でも紹介しています。少し重複する部分があるかもしれませんが、紹介していきましょう。
 ケプラー衛星は、宇宙望遠鏡で、太陽系外の惑星を探すために打ち上げられたものです。太陽系外惑星を発見するだけにとどまらず、より正確に惑星を探査し、地球型惑星、あるいはハビタブルゾーンにある惑星が、どの程度、どのようなものがあるかも、調べようという目的もありました。
 ここで、地球型惑星とハビタブルゾーンという聞き慣れない用語が、でてきました。まずはその用語の説明をしておきましょう。
 私たちの太陽系には、いくかの惑星があります。太陽に近い、内側の軌道には、水星、金星、地球、火星まで、硬い地表と、薄い大気をもつ(水星にはない)小さい惑星があります。惑星の本体は、岩石と金属鉄からできています。金属鉄は、コアとよばれ、惑星の中心部にあります。岩石からなる多数の小天体からなる小惑星帯を越えると、木星と土星の巨大なガス惑星(木星型惑星)、天王星と海王星の巨大な氷惑星(天王星型惑星)があります。太陽系の内側の、地球似た惑星を地球型惑星といいます。
 ハビタブルゾーン(habitable zone)とは、惑星空間で、生命が誕生しうる環境をもっている領域のことです。「生命居住可能領域」などと訳されることもありますが、生命が生存、居住可能な惑星空間のことです。主には、母天体(太陽)の明るさと、その距離によって限定されます。わかりやすくいうと、ハビタブルゾーンに惑星があると、惑星表面にH2Oが水として存在しうる条件となります。
 生命が誕生するための前提条件のひとつとなるものです。他にも、そこに惑星が存在すること、惑星が存在したとしても大きさ、環境、経過時間などの条件を満たさなければ、生命誕生はないはずです。
 ただし、ハビタブルゾーンをはずれた生命は存在しえないかというと、そうとは限らないかもしれません。木星や土星の衛星でも、生命の誕生の条件があるのではないか、と考えている研究者もいます。
 さて、これらの惑星の種類とその並び方は、私たちの太陽系の特徴でもあるのですが、かつてはこれらが惑星系の一般的な姿だと考えられていました。ところが、必ずしも一般的なものでないことが、ケプラーの多数の惑星の発見によって確かめられました。
 ケプラーは、宇宙には、非常に多様な惑星があることを教えれくれました。それは次回としましょう。

・行事・
先週の水曜日に、学部の教員の送別会がありました。
金曜日には大学の卒業式がありました。
その後、大学の祝賀会と学科の祝う会が連続してありました。
学生有志との二次会も続きでありました。
その月曜日には、大学で高校生を招いての
オープンキャンパスがありました。
私は、それらのすべての行事で
校務として、司会や挨拶をしました。
少々くたびれましたが、
それぞれ目的や対象者が違っているので、
頭の切り替えがなかなか難しいものでした。
そのため、精神的に疲れました。
家庭内でひどい風邪がはやっているので
無理をしないようにしなければなりません。

・区切りの年・
次男の卒業式も大学と同日に行われ家内が出席しました。
長男はもっと前でしたが、今月に卒業式がありました。
我が家でも、今年は、区切りの年となりました。
それぞれが、新たな目標に向かって
進んでいってくれればと思いますが、
親としては、心配は尽きませんが。