2014年11月20日木曜日

1_135 地球の水の起源 1:コンドライト

 地球は青い星と呼ばれます。その青は水の色です。地球の水はどこから来たのか。地球の水の起源は、今も説が二転三転しています。今回は地球の水の話題を紹介しましょう。地球の水の起源にかんして、2つの新しい考えが示されました。

 少し前までは、材料物質に水が含まれていて、その水が地球の起源であると考えられていました。材料物質とは、隕石のことで、原始的な隕石は炭素質コンドライト(carbonaceous chondrite)と呼ばれるものです。炭素質コンドライトとは、炭素の成分を多く含む隕石です。炭素は、炭質物や有機物として存在します。
 コンドライトとは、隕石固有の組織で、丸い形の岩石(数mm程度のサイズ)が集まったような構造を持った隕石です。隕石だけにみられる組織で、地球の岩石にはないものです。そのような丸い岩石の粒をコンドリュール(chondrule)といいます。コンドリュールが集まったものがコンドライトです。
 コンドライトは、岩石が溶けていたもの(マグマ)が、冷えて固まり、集まったものです。なぜ丸いかというと、宇宙空間は無重力なので、液体は球状になります。その液が固まると丸い岩石ができます。隕石が無重力の宇宙空間ででき、地球でできたものではない証拠にもなります。
 さらにコンドライトから、太陽系ができたときに岩石がマグマになるほど高温の時期があったこと、温度が下がり固まってからのちは、つくりが消えるような高温になることはあろませんでした。隕石は固まったのち、200℃以上に上がることはなかったと考えられます。なぜなら、コンドライトには、温度が上がると抜けていくような成分が、隕石の中に残っているからです。
 コンドライトは、太陽系初期にあった各種の物質が、高温になりすべて溶けて気体や液体としてブレンドされ、その後冷えて固まりました。その後、高温になることなく、固体物質として太陽系に存在し続けたものです。それが、地球に落下したものがコンドライトなのです。太陽系の初期の素材や材料物質の「化石」ともいえる情報がつまっているはずなのです。
 炭素質コンドライトにも、炭素成分だけでなく、揮発成分もかなり含まれています。揮発成分とは、温度を上げると、固体から気化や昇華と呼ばれる現象を起こし気体になりやすいものです。炭素質コンドライトの中の代表的な揮発成分として、H2Oがあります。
 この揮発成分が、地球の水の起源だと考えられていたのですが、それが本当かどうかが、今回の話題です。

・初積雪・
北海道は、寒い日が何度もありました。
かなりの量の初雪もありました。
通勤や仕事で車を使っている家は、
今年は早くから冬タイヤにしていました。
我が家は天気予報を見て積雪ある前日に交換しました。
この雪も積もっていても昼間には溶け、
日陰に残っているだけです。
根雪ではないですが、
今年は根雪が早そうです。

・卒業研究・
4年生の卒業研究の毎日添削しています。
内容のレベルもさまざまです。
文章力もさまざまです。
彼らは2年もかけて取り組んだ仕事をまとめる、
いう初めての経験になります。
全力を出して取り組むことを期待しています。
もしかするとこのような経験は
最初で最後のチャンスかもしれません。
それぞれのレベルにあわせて、
もっと上を目指すように
緩めることなく指示を出します。
サボらないように指示します。
大変だけといい経験となると思って毎日添削をしています。
逃げることなく取り組んでいくことを望んでいます。