2012年9月13日木曜日

5_107 みちびき 2:GPS

 「みちびき」はGPSの電波を補完するものです。しかし、同じ衛星が4機なければべ運用できません。そして、7機になれば、日本独自のGPSシステムが樹立できるのですが、政府の考え方次第ですね。

 「みちびき」は、一日のうち8時間ほど準天頂にいる軌道となっています。このような人工衛星が、3、4機あれば、常にどれかが日本上空にいることになります。準天頂衛星の短所である、受信機が固定ではなく、全方位アンテナでよければ、準天頂のメリットを活かせることになります。
 このようなメリットを利用できるものとして、GPSがあります。GPSは、全地球測位システム(Global Positioning System)で、今ではカーナビや携帯電話の位置情報として、多くの人に利用されています。
 準天頂衛星は、日本地域専用(オーストラリアも)のGPSの精度の向上として利用できます。
 GPSの原理は、受信機が正確な時計をもっていれば、3つの衛星の電波が受信できれば、受信機の位置を特定することができます。正確な時計がないときは、4つの衛星の電波があれば、位置を特定できます。つまり、最低4機の電波が受信できなければな、正確な位置を決めるのには利用できません。
 地球全体を衛星でカバーするためには、24機が必要になります。ただし、故障に備えてバックアップも必要になります。
 現在使われているGPSは、アメリカがもともと軍事用に打ち上げたもので、31機のGPS専用衛星を利用しています。全世界をカバーするためには、24機で運用可能ですが、7機は予備としての役割りと、位置の精度を上げるために利用されています。衛星の数が多くなれば位置精度は高くなります。
 GPS衛星の電波を、アメリカは公開しているので、世界の国々が利用しています。
 以前、アメリカ軍は、民生用には(仮想敵国も利用可能とになるので)精度を上げられないように、妨害電波を混入させて100m程度の精度しかないようにしていました。今ではその妨害電波は解除されていて、10m前後の精度があります。ただし、衛星の受信状況によって精度はばらつきます。
 GPSのの問題点は、日本のように山が多いところや、都市部のビルの多いところでは、衛星の電波の補足が難しい状況がよく起こります。位置の精度を上げるには、できる限り天頂に衛星があることが、重要な条件になります。
 それを満たそうとするのが「みちびき」です。4機体制での運用がはじまれば、常にGPSにおける精度を保証できます。また、誤差の補正情報を送ることができれば、1m以下の誤差にできると考えられています。
 今後、4機体制になると、24時間、どれかの衛星が必ず、日本上空にいることになります。さらに、7機体制で運用できると、アメリカのGPS衛星を使わなくても、運用可能となります。まあ、どこまでいけるのは、政府の判断次第ですが。
 7機は無理でも、現在の1機では、試験しかできませんので、4機体制になることを祈りましょう。

・バックアップ・
私は、調査で、GPSを2台使っています。
1台は車に置きっぱなしにして
移動ルートを記録しています。
もう1台は、腕時計タイプのGPSで
サンプルや記載をしたときの位置を
記録するために使用しています。
毎日GPSのデータは取り込んで
パソコンにバックアップをしています。
大量の画像を記録するので、
毎日デジタルカメラのデータをパソコンに取り込みます。
以前は、それらをDVDに焼いていたのですが、
それが時間がかかり、なかなか大変でした。
予備のためで、いまだかつて破損して
DVDからのデータを使ったことはありませんでした。
パソコン以外に、ポータブルのハードディスクに
バックアップをとっていました。
それで十分でした。
今では、容量の大きUSBメモリ(126GB)に
バックアップをとるようになりました。

・テザリング・
現在調査中です。
いつもならデータ通信用の機器を持ってるのですが、
今ではそれも契約がきれたので、
今回は持って行きません。
メールが使えないと少々不安ですが、
まあ、調査に専念しましょう。
今後、テザリングができるスマートフォンがあれば
それに乗り換えたいと思っています。
でも、なかなか満足のできるスマートフォンがありません。
iPhoneがよさそうなのですが、
テザリングができません。
我が家が使っているキャリアはauで
iPhoneが使えるようになったのですが、
デザリングが日本ではできません。
そろそろiPhone5がでるようなので
テザリングができるのなら
即乗り換えなのですが。
どうなることやら。