2007年8月9日木曜日

5_61 かなたの星まで2:視差と三角測量

 かなたの星の位置を知るのには、苦労があります。しかし、私たちがものを見るときに生じる遠近感に、遠くのものまでの距離を測るためのヒントがありました。

 星までの距離をどのようにして測るのでしょうか。これは、離れたものまでの距離を、そこに行くことなく測るにはどうすればいいのかという問題になります。星に行くことは大変です。しかし、星まで行くことなく、その距離を測れれば、私たちの住んでいる太陽系やその近所に星がどのよう分布するのかを知ることができます。
 星の分布にムラがあるのが、太陽系は星がたくさんある都会のようなところにあるのか、それてもまばらにしかない寂れた場末のようなところなのかを知ることができます。そして、最終的に宇宙の3次元的な星の分布図が作ることができます。そのためには、まずは、星までの距離を正確に測る方法を編み出すことです。
 ヒントは、身近なところにあります。両方の目でものを見るとき、実は無意識のうちに距離を測る機能を使っています。例えば、キャッチボールをするとき、相手の投げたボールが自分に届くまでの時間や位置、あるいはスピードなどを、両目で見ることによって割り出しています。ですから、ボールを受けることができるのです。
 同じ位置にあるボールを、右目で見たときと、左目で見たときに、遠くの背景に対して、ボールの位置が少しずれています。これを視差と呼んでいます。この視差を利用して、私たちは遠近感を感じているのです。
 この目による遠近感は相対的なもので、止まっているボールが自分から何メートル離れているかを定量的に知ることができるわけではありません。しかし、視差の原理を用いて正確に測定すれば、ボールの位置を定量的に正確に知ることができます。この技術として三角測量というものがあります。
 三角測量は、三角形の定義をどうするかにがわかれば、理解できます。三角形を決定するには、3つの方法があります。
・一つの辺の長さとその辺の両側の角度を決める
・二つの辺の長さとその間の角度を決める
・三つの辺の長さを決める
かのいずれかがわかれば、三角形は決まります。三角測量はそのいずれかを利用しています。
 このうち下の2つは、目標物のところまで行かなくてはなりません。ですから、目標物に行かずに距離を求めるには、一番上の「一つの辺の長さとその辺の両側の角度を決める」方法となります。
 三角形の各頂点に両目とボールを当てはめれば、それぞれの目は、1辺のその両側の角度を測っていることになります。ですから、両方の目の間隔にあたるものを測り、各目玉からボールまで伸ばした線の角度を正確に測れば、三角形は決定できます。
 目の場合は、これを定性的に使っていましたが、三角測量では定量的に行いマス。この方法を利用すれば、遠くのものまで正確に測ることができます。
 しかし、これは地上での話で、星までこの原理を使うにはなかなか大変な難しい問題でした。この続きは、また、次回です。

・秋田青森・
秋田から青森の海岸を回ってきました。
7日間かけてめぐりました。天気があまりよくありませんでしたが、
なんとか予定通りめぐることができました。
ただ、問題は、私がホテルのエアコンで風邪を引いてしまいました。
6日の午後あたりから体調が悪くなり、
その夜にさらに悪くなりましたが、
一晩寝れば少し楽になりました。
昨日も1日家でのんびりしていたのですが、
まだ、全快とはなりません。
北海道も湿気が多く少々蒸します。
しかし、昼間でも窓を開ければ何とか過ごせます。
やはり、夏は北海道に限ります。

・夏休み・
子どもたちの夏休みは、
7月25日からはじまり、8月16日までで
17日には2学期の始業式があります。
カレンダーの関係で、より夏休みが短くなっているようです。
今年は、8月になって1週間、旅行でたので、
子供達の夏休みが短く感じます。
あと1週間で夏休みが終わります。
しかし、私の夏休みはまだまだです。
大学の仕事が1週間分たまっています。
成績と評価の作業があります。
旅行の後にはこれがあります。
少しずつですが、進めていくしかありません。