2006年2月9日木曜日

3_40 雪考1:冬は暖かい?

 今年の冬は各地で豪雪が伝えられています。そんな冬につきものの雪について考えてきましょう。まずは、冬の寒さについてです。


 地球の自転軸は、太陽をめぐる運動(公転)の方向に対して、少し(23°)傾いています。ですから、太陽をめぐっている時の位置によって、自転軸の方向が違っています。
 北半球で考えると、自転軸が太陽から一番離れた位置に来ると、太陽からの距離が遠くなります。また地球が丸いため、太陽からの光の角度も、実際の傾度よりも傾斜したものになります。同じ面積で考えると、降る注ぐ太陽のエネルギーの量が減っていきます。そうなると、北半球は寒くなります。これが冬の状態です。もちろん夏には、反対の状態になり、暑くなります。
 地球の表面は、太陽からのエネルギーによって暖められています。実はこの太陽の当たり方だけで考えると、北半球の冬は、今以上に寒くなります。
 ところが、実際には計算されるより、極地は寒くありません。赤道付近も暑くありません。その理由は、地球の表面には大気と海洋、大陸があり、地球自身が自転していることが、地球の表面温度に大きな影響を与えているからでです。太陽から地球に届いたエネルギーは、地球表層でさまざまな働きをして、地球表層の環境に影響を与えているのです。
 太陽から届いたエネルギーの約30%は、雲や地表で反射して、何の作用もすることなく宇宙空間に放出されます。太陽から届くエネルギーの約20%が大気を暖め、約50%が地表を暖めます。暖め終わったエネルギーは最終的に赤外線となって宇宙空間に放出されます。つまり、大気への20%と地表への50%の、合わせて70%が、地球表層を暖めるエネルギーとなっています。
 ただし、暖め終わって放出されるはずの赤外線は、大気に吸収されやすく、大気を暖めるのに再度使われます。水蒸気や二酸化炭素は、特に赤外線をよく吸収し、温室効果と呼ばれる作用を起こします。このような成分の増減によって、地表の温度が変化していきます。これが地球温暖化という問題を起こしているのです。
 先ほど述べましたように、地球は太陽に対して傾き、なおかつ球ですので、太陽の当たり方にムラが起こります。赤道付近は、平均より多くのエネルギーが届き、大気が暖められます。一方、極付近は、あまり暖められません。極付近の冬には、太陽が一日当たらないところもでてきます。
 先ほどの太陽のエネルギーの配分を考えると、赤道付近で暖められた大気が上昇し、極付近で冷やされて降下するという地球の半分を覆う大きな対流をするはずです。ところが地球は自転をしていますので、そう単純ではありません。風については次回にしましょう。

・豪雪・
今年は本当に豪雪です。
私がこちらに来て以来の豪雪です。
昨年も多かったですが、その比ではありません。
先日の新聞報道によると
気象庁では「豪雪」の命名を検討しているようです。
ところが、豪雨には基準があるのですが、
豪雪には基準がないそうです。
過去に命名されたのは昭和38年の「38豪雪」しかありません。
気象庁が災害に命名するのは、
「大規模な災害における経験や貴重な教訓を後世代に伝承する」ため
だそうです。
気象庁の雪の記録を見ると、
全国の21地点以上で観測史上最高の積雪記録を観測しているようです。
被害も広い範囲に及んでいます。
我が家でも、車庫のシャッターが落雪で壊れ、
再度の被害を防ぐために、雪庇を落とすことを業者に頼みました。
なかなかの出費でした。
でも、まだ2月ですから、これらかも雪が降るはずです。
これ以上の被害が出ないことを祈っています。

・風邪・
またまた風邪をひいてしまいました。
今度は長男と同時にひいてしまいました。
昨年暮れには、家内と次男が1ヵ月ほど風邪で体調不良でした。
1月から2月にかけては、長男と私です。
どうも今年は、我が家では、雪だけでなく風邪も当たり年のようです。
幸いインフルエンザでないのが救いです。
家族全員で予防接種をしているので、
それほどひどくはならないと思いますが、
用心するに越したことがありませんね。