2004年11月4日木曜日

1_34 太古代1:陸の形成(2004年11月4日)

 地質時代シリーズです。今回は、冥王代の次の時代、太古代の話です。

 太古代(たいこだい)は、冥王代の終わりである38億年前から、原生代のはじまりの24億5000万年前までの13億5000万年間の時代です。冥王代は断片的な証拠しかない時代なのですが、太古代より後の時代では、連続的な証拠が得られる時代となります。つまり、連続的に時間を扱うことができる時代の始まりが、太古代といえます。
 太古代からいろいろなことが、はじまります。そのいくつかは冥王代から始まったかもしれませんが、確実に継続的にはじまっていく時代が太古代といえます。最初のできこととして、地殻の形成、海の形成、大気の形成、つまり海、陸、空のはじまりがあります。
 地殻は、厚さも、構成している岩石も、化学成分も、できた時代も、多様です。多様さの中でも一番の違いといえるのは、海(海洋地殻)と陸(大陸地殻)の岩石の違いです。
 海洋地殻の岩石は、玄武岩やその仲間で、黒く密度の大きな岩石からできています。大陸地殻と比べて新しい時代の岩石からできています。一方、大陸地殻の岩石は、さまざまな岩石がありますが密度の軽い岩石からできています。新しいものもありますが古い岩石がたくさんあります。このような海洋地殻と大陸地殻の岩石の違いは、地球の仕組みを反映していると考えられます。
 大陸地殻は、さまざまな岩石からできているといいましたが、その化学成分を平均してみると、火成岩のトーナル岩と呼ばれる岩石に似たものとなります。
 トーナル岩は、カリウムに乏しいが火成岩で、石英とナトリウムに富む斜長石からできています。そのような岩石は、列島で活動する安山岩(カルクアルカリ安山岩という)に似た化学成分となっています。詳細は省きますが、大陸地殻はトーナル岩ができており、そのような岩石は列島のマグマの作用で形成されていると考えられてます。
 大陸の岩石の形成時期には、いくつかの急成長したときがあった考えられます。約28億年前、約18億年前、約8億年前で、それぞれの時期に、多くの大陸が合体して、ひとつの超大陸ができた時代だと考えられています。
 また、古生代以降には、地層が厚くたまり、その地層が激しく褶曲や変成作用を受けるような造山運動と呼ばれる大陸の成長期が何度かありました。古生代早期のカレドニアン造山、古生代後期のバリスカン造山、中生代後期~新生代のアルプス造山などがその代表的なものです。
 大陸の岩石は、いったんできると、マントルの岩石に比べて軽い岩石なので、ずっと地表に存在しつづけることになります。大陸地殻が浸食で堆積岩となっても、やはり大陸地殻と同じように軽い岩石なので、地表に存在し続けていきます。大陸地殻は、さまざまな時代に形成されていきますが、古いものも姿を変えながら地表に存在し続けます。
 海洋地殻は、化学的に均質な岩石で、どの時代でも似た岩石で、どの海嶺でも似た岩石、から形成されています。このような海洋地殻の岩石の特徴は、プレートテクトニクスとよばれる作用が現在まで継続的に働いているためだと考えれています。
 中央海嶺にマントルが上昇してきて、海洋地殻が形成されます。中央海嶺で形成された海洋地殻は移動していき、海溝でマントルに沈み込むというサイクルで、海洋地殻は常に更新されていきます。ですから、古い海洋地殻は、海洋地域には残っていません。
 ところがグリーンランドのイスア地方には、38億年前の海洋地殻の断片が大陸地殻の上に持ち上げられて残っています(オフィオライトと呼ばれれています)。いろいろな時代の海洋地殻の断片が残されていることから、海洋地殻を形成するメカニズムであるプレートテクトニクスが、38億年前から現在まで働いていることがわかります。

・漬物・
北海道は、暖かかったり寒かったり、
変わりやすい天気が続いています。
そろそろ漬物用の大根や白菜の
農家での大量の販売も終わります。
我が家でも土付の大根20本を購入して、
漬物に初挑戦することにしました。
前日まで暖かい日だったのですが、
購入した日から急に寒くなり、
土を落とすのを寒い中母と家内がしました。
つくり方を聞きくために京都から母を呼んでいます。
でも、大根は干してから漬けるために、
もう少し漬けるまでに時間がかかりそうです。
お隣さんからいただいた漬物がおいしいので、
お隣さんに聞きながらつけていこうと考えています。

・子供の成長・
母が土・日曜日と連休を利用して我が家に来ているのですが、
こんなときに限って、子供が病気になったりします。
次男が風邪を引いていたのですが、
だいぶよくなっていたのですが、
夜中に突然耳が痛いと言い出しました。
翌日病院に連れて行くと
急性中耳炎と判明し、即、切開しました。
その後痛むことはなくなりましたが、
まだ、体調はよくないようです。
でも、母には病気でおとなしくしているくらいがいいようです。
男の子は動きが激しいので、なかなか大変です。
家内は小学校一年生の長男に先日走る競争をしたら、
とうとう負けてしまいました。
かなりショックだったようです。
私もそのうち負けるのでしょうか、
まだまだ時間が必要なようです。