2001年6月14日木曜日

4_8 宇宙への窓口(NASAへの旅)

 NASAはアポロ計画で初めて人類を月に送り込みました。そしていくつもの惑星探査機を打ち上げました。記憶に新しいところでは、無人の火星探査機マースパスフィンダーによる映像は大きなニュースとなりました。そんなNASAを見学にきました。


 NASAは、National Aeronautics and Space Administrationの略で、日本語としては、アメリカ航空宇宙局あるいは単に航空宇宙局と訳されます。NASAの基地としてはロケットの打ち上げを主に担当するフロリダ州のケネディ宇宙センター、有人飛行の訓練と飛行管理をするテキサス州ヒューストンのジョンソン宇宙センター、宇宙船開発や宇宙実験をコントロールするアラバマ州ハンツヴィルのマーシャル宇宙センターなどがあります。その中でもケネディ宇宙センターが見学するには一番見ごたえがあります。
 1996年6月、ケネディ宇宙センターを訪れました。一番近いオーランド国際空港は、デズニー・ワールドへの玄関口にもなっています。ですから、飛行機を降りる時は、スチュワーデスのアナウンスも、「ミッキーによろしく」でした。空港のロビーに出たとたん、ミッキーマウスの人間を持った日本人や各国の(当然アメリカ人も)観光客と出くわすことになります。私の目的は、ケネディ宇宙センターなので、オーランドの街の南東の外れのモーテルに泊まり、東にあるケープ・カナベラルに連日レンタカーで通いました。ちなみに、デズニー・ワールドは南西の郊外です
 ケネディ宇宙センターを訪問した目的は、何といっても現役の宇宙空港を生で見てみたいという好奇心です。それと、アメリカ合衆国では、このような大きな研究施設は、観光としても力を入れており、内部の見学ツアーや、ショップ、ビジターセンターも充実しています。アイマックシアターも3つくらいのプログラムが上映されていました。一番いい席で見たいので、3日間、一番に行って並んでみました。それと、NASAを巡るツアーもすべて参加してきました。残念だったのは、馬鹿でかいショップで大量のNASAグッズが売っているの聞いていたのですが、もっとでかいものにするために改修中で、ちっぽけなのがあっただけなので、がっかりしました。
 NASAのケネディ宇宙センターで感じたことは、人類が目指した宇宙というところは、とんでもなく大変なところだということです。宇宙とは、膨大な費用、多くの人、資材、そして多大なる英知を費やさないと、行けないところだということです。しかし、それほどにまでして、人は宇宙へは行きたいのです。
 NASAは宇宙の窓口です。NASAの上げた成果は、広く人類に公開されています。そして、その公開された情報によって、少年たちが宇宙に夢を馳せ、何年か後には、彼らの一部がNASAのスタッフとして、あるいはNASAの理解者として、膨大な予算の使用を許可する国民になるのでしょう。